恵光寺 和尚の日記

徒然記2009/9~12 徒然記2010/1~3 徒然記2010/4~6 徒然記2010/7~9 徒然記2010/10~12 徒然記2011/1~3 徒然記2011/4~6 
徒然記2011/7~9 徒然記2011/10~12 徒然記2012/1~3 徒然記2012/4~6 徒然記2012/7~9 徒然記2012/10〜12 徒然記2013/1~3
徒然記2013/4~6 徒然記2013/7~9 徒然記2013/10~12 徒然記2014/1〜4 徒然記2014/5〜8 徒然記2014/9〜12 徒然記2015/1〜4
徒然記2015/5〜8 徒然記2015/9〜12  徒然記2016/1〜3  徒然記2016/5〜8  徒然記2016/9〜12 徒然記2017/1〜4 徒然記2017/5〜8
徒然記2017/9〜12  徒然記2018/1〜6 徒然記2018/7〜12 徒然記2019/1〜6 徒然記2019/7〜12 徒然記2020/1~6 徒然記2020/7〜12
徒然記2021/1〜6 徒然記2021/7〜12 徒然記2022/1〜6 徒然記2022/7〜12  徒然記2023/1〜6 徒然記2023/7〜12 徒然記2024/1〜6

 

恵光寺の宗旨は浄土宗西山禅林寺派で、阿弥陀さまのお慈悲を感謝し、その喜びを社会奉仕につないでいく、そういう「生き方」をめざすお寺です。
現代の悩み多き時代にあって、人々とともに生きるお寺をめざして活動しています。

 

■2015年5月9日

写経と法話の会

写経 第40期の第1回目。「法句経(ほっくきょう)第35番」と「法句経第60番」です。
「法句経第60番」はとても有名な句で、
眠りえぬものに夜は長く 疲れたるものに五里の路は長し
正法を知るなきおろかの者に 生死の輪廻は長からん
  (友松圓諦師訳) 
まよい、悩みを抱えていると、時間の経つのがおぞましく、長く感じます。爽やかなそよ風を感じ、かがやく陽ざしをあおいで生きていきましょう。
この日のお菓子は西部さんがたが作って下さった桜餅。亡くなった芳子坊守が得意としていた桜餅づくりを伝承して下さっているのです。もったいないことです。


【写真】 書き終えた写経を仏前にお供えする参加のみなさん(5/9恵光寺本堂)

■2015年5月9日

ニューヨークNPT街宣行動に参加された勝島さんがスピーチ

この日、写経に参加された勝島千鶴子さんが、写経会のあと4月27日にニューヨークで行われた「核不拡散条約(NPT)再検討会議」街宣行動に参加された様子をお話してくださいました。
この行動には世界から1万人が集まり、そのうち1割は日本からの人びとだったそうです。勝島さんは、こういう世論を高める行動の中で、戦争被爆体験を持つ世界唯一の国・日本人の核兵器廃止に対する思いはとても強い、と感じた、とおっしゃっていました。


【写真】 写経が終わって、ニューヨークのお話をする勝島千鶴子さん (5/9恵光寺本堂)
※ 約1ケ月にわたる会議の結果は、NPT体制を強める最終文書の採択ができないまま閉幕しましまた。これはとても残念なことですが、核の非人道性や核兵器禁止を訴える日本の姿勢は弱めてはならないと思います。(5月31日/住職記)

■2015年5月10日

京都非公開文化財特別公開

『仏涅槃図』を拝見
公益財団法人「京都湖文化財保存協会」が春と秋に実施する「京都非公開文化財特別公開」、その中で、小生、今回は高倉五条の西念寺さんに寄せて戴きました。西念寺さんでは最近、100年に一度の発見、といわれる平安時代後期の大作「仏涅槃図」を拝見。感激しました。

【写真上】 100年に一度の発見、といわれる「仏涅槃図」
【写真下】 お寺の方々といっしょに記念写真 (5/10高倉五条の西念寺さん)

■2015年5月11日

京都みすゞ会輪読会

2ケ月に1度の京都みすゞ会輪読会。まずは3·11東日本大震災の日に寄せてみんなで黙祷。輪読会はみすゞさんの「大漁」を唱和して開始。今回の輪読会担当は小生。選んだみすゞさんの詩は「もくせい」と「あさがお」の2篇。一輪の花を正確に観察して、宇宙の真実を語るみすゞさんの力に驚きを感じました。

【写真右上】 輪読会はみすゞさんの「大漁」を唱和して開始
【写真上】 輪読会の様子(いずれも5/11休務寺書院)

■2015年5月12日

本山の「禅林婦人会」一日研修会

永観堂本山の「禅林婦人会」の一日研修会が行われ、愛知県半田市へ。当日は朝から猛烈台風のニュースばかり。そんななかを京都駅、四条大宮からなど、バス5台を連ね、220名がつどいました。訪問先は半田市の成岩(ならわ)の常楽寺さん。このお寺は西山派の檀林で第8世・典空顕朗上人が徳川家康のいとこにあたることから、家康が桶狭間の戦いや本能寺の変、その後の上洛のおりに立ち寄っていて、徳川家康ゆかりの寺として知られています。当日は木舩是周貫主さまが出てきてくださり、ご垂示を賜りました。恵光寺からは久保千鶴子さん、林恵美子さん、田中ヒデ子さん、福永純子さん、それに小生の5人が参加しました。

【写真左】 雨の中、常楽寺さんを参拝する禅林婦人会の人びと
【写真中】 本堂でお話をされる木舩是周貫主さま
【写真右】 参拝研修をする参加者(いずれも5/12愛知県半田市の常楽寺さんで)

■2015年5月16日

京都布教団記念講演会(みかえり月次説教)

本山の京都布教団総会記念講演会が毎月の「みかえり月次説教」と合わせて行われました。講演は京都西山短大教授の加藤善朗さん。「曼荼羅(まんだら)についてのお話でした。「曼荼羅」は浄土変相図ともいわれますが、ここでは観経當麻曼陀羅(かんぎょうたいままんだら)といって、私どもの浄土往生の仕組みを図絵にしたものです。そもそもは奈良の當麻寺にあった曼荼羅を、わが西山上人が「これは浄土教高祖である善導大師の説がもとになっている」と看破されたことによって、急速に日本に広がったものです。
この曼荼羅図は極楽浄土の地図であり、私どもが生まれていく指定席が用意されているその図でもあります。そして私どもは極楽浄土に往生してまたこの世界に戻ってくる、ということも描かれています。
この世とあの世とは別物のように見えますが、実はわがいのちはみほとけさまのお力であの世とこの世とでつながっている、ということがわかる絵図なんです。

【写真左】 曼荼羅の世界をお話になる加藤善朗師
【写真下】 記念講演を聞く参加者 (いずれも5/16永観堂禅林寺の鶴寿台で)

■2015年5月21日

市原野社会福祉協議会理事・評議員会

「地域のつながり・絆づくり」の街をめざして
市原野社協(小生が会長)の理事・評議員会が市原野会館で開かれ、過年度の事業・決算、新年度の事業計画・予算について審議、決定しました。
今年度の市原野学区社協活動は、昨年に引き続き「住民主体の見守り・居場所づくり・相談支援・防災防犯活動などにより地域の中で顔の見えるつながりをつくります」を「重点目標」といたしまして進めていくことになりました。

【写真】 市原野社協理事・評議員会の様子(いずれも5/21市原野会館)

■2015年5月23日

市原野小学校の運動会

恒例の市原野小の運動会。新1年生は入学してすぐの運動会なので先生も家庭も大変だろうな、と思いながら、でも楽しく見せてもらいました。恵光寺住職の孫も1年生で出ていました。

【写真上】 市原野小学校の運動会。校門の様子
【写真下】 演技をする1年生。左端が住職の孫(5/23市原野小学校)

■2015年5月23日

70年ぶりのお客さま

戦争中、恵光寺に学童疎開しておられた女性が来寺
戦争中に学童疎開で恵光寺に来た、という女性、柏谷満子(かしわやみつこ)さんが来寺。81歳の柏谷さん、1945年3月24日から4月20日までの一ヶ月間、桂国民学校から静市野村野中国民学校に転校、宿舎は2ヶ所で恵光寺寮に32人、静林寺寮に14人が分宿したのです。当時のことをいろいろとよく覚えておられ、戦争中の大変さ、戦争は絶対してはいけない、というお気持ちが強く伝わってきました。70年ぶりのすばらしい出逢い、どなたの引き合わせだったのでしょうか。

【写真】 恵光寺本堂前で柏谷満子さんといっしょに

■2015年5月23日

面匠会の能面展

下鴨神社供御所でおこなわれている面匠会の能面展に寄せて戴きました。これは梅原如山師のご案内で寄せて戴きました。さすが、師範級の方々の作品で堪能いたしました。

【写真上】 能面展が行われた重文・下鴨神社供御所
【写真下】 会場の風景

■2015年5月26日

奈良・東大寺で仏法興隆・花まつり千僧法要

全国各宗派、地域から400人の若いお坊さんが集合
全日本仏教青年会主催で、地元の南都二六会のご寺院方の応援で行うもので、毎年この時期に日本仏教の大本・奈良は東大寺を会場に「仏法興隆・花まつり千僧法要」をして世界平和を祈念し、また今回の大震災犠牲の方々の追弔供養をしました。この日、全国各宗派、地域から400人くらいのお坊さんが集まりました。参加したお坊さんは若い人ばかりで、各宗派が、それぞれの特色ある法要を順番に勤め上げたので、私にはとてもエキサイティングでした。

【写真上】 東大寺の金鐘会館に集合して出発を待つお坊さん方
【写真下】 法要会所の東大寺大仏殿内部。毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)の威容に接し感激

■2015年6月2〜3日

広島市で行われた本山の地方教学講習会に出講

西日本の寺院から40名参加

本山の西国地方教学講習会が広島市の広島メルクホテルであり、講師として参加しました。主題は「死者と生者との関係性」。浄土仏教で往生をどのように了解するか、という内容。
特別講師は仏教学者の末木文美士先生。小生も1コマ担当。末木先生から尊いお話を聞かせていただきありがたいことだった。
今回、「亡くなっていかれた方は、私にとって、今も私を救ってくださっている菩薩さま」ということを改めて領解させていただきました。

【写真左】 講習会に参加のお坊さん方 (広島メルクホテル)
【写真右】 講義席の末木文美士先生と小生

■2015年6月3日

広島平和公園

「原爆の子の像」の前で たくさんの児童・生徒が平和を願って行動しています

講習会が終わったあと、小生は平和公園へ行きました。広島平和記念資料館は、修学旅行の小中学児童・生徒だけでなく、じつにたくさんの外国からのみなさんもやって来ていて、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車なみ。原爆の恐ろしさを現地で学ぼう、とこれだけの人びとがやってくるのだ、と思うと心強いものを感じました
そして「原爆の子の像」に詣でました。この高さ9メートルのブロンズ像は2歳で被爆をして9年目に白血病で11歳の命を閉じた佐々木禎子さんへの思いを託して作られたものです。この「原爆の子の像」前では、次から次にやってくる小学校児童、中学校生徒たちが整列して誓いの言葉をシュプレッヒ・コールふうに発表したり、抱きかかえるような花束や、千羽鶴を供えたり、あるいはリコーダーで演奏したりするのです。いわゆるヒロシマ平和学習です。そんな光景を目の当たりにすると粛然とした気持ちになります。広島平和公園はあってはならない原爆の事実を伝える大切なところなのです。

【写真左】 ヒロシマを伝える「かたり部さん」の話を聞く中学生グループ(平和公園)
【写真中】 オリヅルと佐々木禎子さんをモデルにした「原爆の子の像」
【写真右】 「原爆の子の像」の前で平和宣言をする小学6年生の一行

■2015年6月7日

西山上人の三鈷寺・往生院跡の清掃

報恩の汗を流しました
京都府宗務支所主催の西山上人の三鈷寺・往生院跡の清掃奉仕の日です。府下寺院の住職、青年僧、寺庭婦人など、僧俗あわせて40人近くの人が西山は吉峰の霊峰、三鈷寺に参上。往生院跡の清掃に精を出しました。今回で38回目というこの報恩清掃奉仕、始めたころは樫や楢、そして竹群に覆われ、50段近くある石段も、閼伽井戸も、姿が見えませんでした。面積でいえば300坪くらいでしょうか。毎年続けているうちに、往生院跡、とよべるおだやかな広場に変貌したのです。西山上人は、この往生院を拠点に、京に入っては念仏往生の要諦を人びとにお説きになりました。ですから、この西山の三鈷寺・往生院跡は私どもにとって大聖地。

 

【写真右】 三鈷寺の大谷祐康貫主
参集した私どもにごあいさつを賜りました

 

 

 

 

【写真左】 往生院跡の階段を掃除する参加者
【写真中】 見事きれいになったところで、往生院跡に集まってお礼のお参り
【写真右】 参加者全員の記念写真。ごくろうさまでした

■2015年6月10〜11日

【本山】布教講究所

布教の心、布教のしかた、を学ぶ大事な講究所
布教は仏教を広めることです。私どもでいえば阿弥陀仏の信心を広めることです。これはお寺にお坊さんにとっていちばん大きな仕事です。常に動く時代にあって、不動の真実はなにか、みんなで知恵を出し合い、寺院・僧侶の布教をより確かなものにするよう研修をします。

【写真上】 講究所の授業風景
【写真下】 グループに分かれて課題を研修するワークショップ

■2015年6月12日

第13回 恵光寺新緑コンサート

東日本津波大震災、ネパール大地震チャリティーコンサート


今回のコンサートは「―忘れないぞ東北ト2016―」と銘うって、東日本津波大震災、ネパール大地震の復興を願って開催しました。演奏は『鈴木博詞と神戸市演奏協会の仲間たち』、それに地元の女声合唱団「ラ・コール」。

最初に、小生が菅原文子さんの「あなたに」という手紙(柿本恋文大賞を受賞した作品)を読んで、震災のことをみんなで静かに考え、そしてコンサート。 コンサートは、なじみの曲が多く、みなさん、一様に音楽を楽しみよろこんでいただいたようです。圧巻はソプラノとテノールの愛の二重唱でしたね。途中に夕立がありましたが、それも気にならないくらい、コンサートは盛り上がっていました。

ブログで「こういうところに身をおいているしあわせを感じながら、この心ゆたかな時を少しでも被災された人たちに届けられたら」という気持ちでした」と書いて下さった方もありました。 聴く人も演奏する人もいっしょになって音楽を作っていく、そんなコンサートでした。音楽を喜ぶ心が、被災した方々に思いを寄せる心、被災者を思う想像力を養うのだ、とも思いました。

【写真上】 神戸市演奏協会のピアノ、ヴァイオリン、チェロ演奏
【写真中】 ソリスト、ラ・コールを聴く聴衆
【写真中】 ソプラノ内藤里美さん、テノール馬場清孝さんのすばらしい二重唱
【写真下】 演奏して下さった神戸市演奏協会の方々と恵光寺のスタッフのみなさん

■2015年6月13日

写経と法話の会 6月例会

インタ―ネットで飛び入り参加された人も
『法句経』の写経中に、ひとりの男性が本堂に入って参加されました。聞いてみると愛知県は豊川市から今日の寺巡りに来て、インターネットで恵光寺を見たので訪ねて来た、というお話。そんな奇特な方がおられた、というので写経参加の人たちも大歓迎の拍手。ご縁というのはありがたいものです。

【写真】 写経と法話の会6月例会に参加された皆さん

■2015年6月14日

「てらこや専修寺」 被爆者の体験を聞く会

14日に幡枝の専修寺さんで「てらこや専修寺」が開催され、みんなで被爆者の体験をを聴きました。恵光寺から真我が参加しました。


お話は花垣ルミさん(75)。ルミさんは5歳のときに広島で被爆。現在は各地を回り、その体験を語っていらっしゃいます。この度は、幡枝・専修寺の岸野亮哉さんが企画した「てらこや専修寺」でお話をして頂きました。被爆して真っ黒になった人や動物の中を逃げ回ったこと、たえちゃんという大切な人形が燃えてしまったこと、そして今でもご本人が後遺症に苦しんでいることなど、わたしたちに伝えてくださいました。

花垣さんは2005・2010・2015年にニューヨークで行われたNPT(核不拡散条約)再検討会議、その開催期間中における大規模行動・デモ行進に参加されてきました。花垣さんは「次回2020年のNPT会議が開かれる頃には被爆者はかなり高齢になり、団体行動に参加できなくなるのではないか」と危惧されていました。
会場には、地域の方々がお話を聴きに来られ、中には子ども連れの方もいらっしゃいました。

【写真右上】 お話をされる花垣ルミさん。右は専修寺岸野亮哉さん
【写真上】 会場でお話を聞く人々(幡枝の専修寺さん)

■2015年6月15〜16日

法式講究所

6月は本山で行われる講習会、研修会が多いのです。今回は年2回行われる法式の講習会です。「法式」はお寺で行われる行事や法要の勤め方、そしてふだんの仏さまへのお給仕のしかたを習得するように勉強します。またお経の読み方、節回しなど、声をみんなで出して訓練をします。
調った法式は、言葉ではない布教でもあります。小生もその講究所にかかわってみなさんといっしょに勉強をしています。

【写真右上】 講究所の授業風景
【写真上】 授業をする恵光寺住職

■2015年6月17日

市原野社協ボランティア全体会

市原野社協は年度初めに「理事・評議員会」を開催してこの一年の方向性、活動事業などを決めます。それが終わりますと、その内容を現場で活動しているボランティアのかたにお伝えして、ボランティア全体で今度は具体的な活動のしかたを確認し合います。
ホント、ボランティアのかたは大変だ、と思いますが、そこは市原野のボランティア、楽しく活動して下さっているのでとても頼もしいです。

【写真】 ボランティア全大会でブロック別に分かれてワークショップ (市原野会館)

■2015年6月20日

北海道の岩見沢市、三笠市の3ヶ寺で法話

北海道は梅雨がないのですね。この日は特別に快晴。まず、岩見沢市幌向の善光寺さん。10時に永代経法要を勤め、引き続き11時から「夏至法話」。昼食のあとは同じ岩見沢市の法然寺さんに移動。1時から開山忌法要で2時から法話。ここは家族連れで子どもも何人か来ていて和気藹々。そして車でおとなりの市であります三笠市の善導寺さん。5時から永代経と萬灯会。6時から法話。このように3ヶ寺を回らせていただきましたが、どのお寺も参詣者の方が熱心でとてもありがたいことでした。
いいご縁を結ばせて頂きましてひとえに合掌。南無阿弥陀仏。

【写真左】 最初のお寺、幌向の善光寺さん。北海道のお寺、という感じでしょ。
【写真中】 子どもさんたちもいっしょの法話を聴く法然寺さん様子
【写真右】 最後の善導寺さん。ここも広々とした北海道のお寺、という感じです。

■2015年6月25日

永観堂京都布教団例会で高齢者ケアの制度を学ぶ

地域包括支援センター、僧医の田中さんが進行
この間、永観堂の京都布教団は「檀信徒で末期になった本人、その家族とどう接するか」をテーマに例会を続けています。今回は左京北包括支援センターの山本健夫センター長、小野寺看護師に来て戴き、その高齢者の福祉サービス全体についてお話して戴きました。進行はわが僧医の田中善紹さん。
高齢化とともに身体は悪くなっていきます。まさに諸行無常です。そのとき医療にかかりながら、日常の生活を少しでもよくするために高齢者福祉の制度をうまく利用するよう、お寺の人も最低限の知識は持ちましょう、ということでこの講座が企画されたのです。

ケアを必要としている人、ご家庭が、不安な自分たちの生活のしかたをお寺の住職や奥さんに相談し、お寺の人もいっしょになって悩み考える、という、そんなお寺が広がっていけば、と願って活動しています。

【写真左】 例会の様子(永観堂図書館2階)
【写真中】 事例を挙げながら説明をする左京北包括支援センターの山本健夫センター長、小野寺看護師さん
【写真右】 今回、医療側からの発言と会の進行をしていただいた僧医の田中善紹さん

■2015年6月29日

永観堂「教師補講習会」

寺庭の女性方が熱心に受講
毎年、永観堂本山では「教師補講習会」が一泊二日で行われます。お寺の女性寺族として、教学、法式、そして社会問題、人権などの講座を受けて研修をします。小生は「日常の勤行」という内容で1コマ担当しました。みなさんとても熱心です。研修会で学んだことを基に、ご自坊でひとりでも多くの人と接してお寺活動を広めて戴きたいですね。

【写真】 お寺の女性方の研修の様子。お話をしているのは小生

■2015年7月4日

「さんが・いちはらの」の「たなばたまつり」

忘れないぞ 東北!
午後1時30分から恵光寺&「さんが・いちはらの」の「たなばたまつり」。スタッフは雨を予想して流しそうめん会場を南の庭にしてテント張り。最初に子どもたちがたなばた飾りの制作。スタッフとして児童館の先生がた、小学校の校長先生、教頭先生ら先生方。そして保護者の方々、社協のボランティアの方々も。
2時からはNPO法人「アクセス」の野田沙良さんが、「フィリピンの貧困地帯の子どもたち」というタイトルで、プロジェクターを使ってお話。野田さんはクイズ形式でお話を進めてくださったのでみんなしっかり聞くことができました。貧困社会の中で過ごす子どもたちのことを考えるとき、必要なのは「想像力」。想像力を養うには、自分と相手の関係性を探っていく作業から始まるでしょう。その「探る」手立てとして野田さんのお話はとても有効でした。
この行事、今年で4回目、今では地域の「子育て支援ネット会議」の応援を頂き、地域行事となってきました。最後は陸前高田のお醤油屋さんのおだしで流しそうめん。予想どおり雨が降ったが何のそのっ!、でした。みなさん、ホント、ありがとうございました。合掌。

【写真右】 たなばた飾りを作る子どもたち



【写真上段左】 講演をする野田沙良さん
【写真上段右】 野田さんの講演を聴く参加者
【写真下段左】 みんなで集合写真。「東北のこと、忘れないぞっ!」といっている
【写真下段右】 流しそうめんタイム (いずれも恵光寺の本堂や境内で)

■2015年7月8日

休務寺住職・堀本俊明上人ご遷化

恵光寺の身法類
京都市中京区錦大宮にある休務寺のご住職・堀本俊明上人が遷化され、お葬式がこの8日に挙行されました。人寿68歳。私の父親と兄弟弟子ですから、私からいえば叔父坊さんになります。年齢があまり違わないのでとても親しくご指導を戴きました。
恵光寺の真我が中学2年のとき得度式をしましたが、そのとき「戒師」を勤めてくださいました。
ご自身、昨年にがんが見つかってから、というもの、終末を意識しておられ、みごとな最期でした。私どもの宗派の要職にもついておられ、京都みすゞ会を立ち上げ、その代表もされました。

【写真上】 7月8日のお葬式(会場は休務寺)
【写真右】 堀本俊明上人(ご自身がお葬式用に作られた肖像画)

■2015年7月11日

恵光寺「写経と法話の会」

毎月第2土曜日午後は恵光寺の写経と法話の会。今回は第40期(2015年5月~7月の3回)最終回で、『法句経』の「第35番」と「第60番」を写経。
とくに第60番の「眠りえぬものに 夜は長く 疲れたるものに 五里の路は長し」は有名なことばで、人生において、欲や怒りで自分の心がみだれると眠られない夜を過ごさねばならないし、歩く道のりは険しい。こだわりの心、とらわれの心をなくしていけば、心は軽くなって、自分が解放される、という教えです。

【写真】 第40期3回目の写経と法話の会 (会場は恵光寺本堂)

■2015年7月15日

市原寮月例観音さま縁日法座

毎月第3水曜日に市原寮の観音 様縁日法座に寄せて戴いています。
今月7月は暑くなったのでみなさんの出席はいかがかしらん、と思いましたが、たくさんお越しくださいました。
いま生きていることをすなおに喜べる、そんな毎日を過ごしましょう、と自分にも言い聞かせながらお話しています。

【写真左】 集った方々にお参りに先立ってごあいさつ
【写真右】 本尊の観音さまのお参りが終わると、みなさんに講話 (会場は市原寮観音さまホール)

■2015年7月15〜16日

平和安全法制関連法案が衆議院で通りました

これから先どうなるのでしょう
衆議院特別委員会で自衛隊が外国の軍事に対して協力支援ができる法律が通り、本会議で可決されました。国民世論とは関係ないところで今回の法案が提出、可決された経緯を考えると、立憲政治が損なわれ、何かちがう方向にこれから先、どんどんと進んでいくのではないか、という危惧を持ちます。
「戦争」が「平和のため」「正義のため」と説明されていますが、人が殺し殺される、ということに、正義、平和がある、というのはまちがっていると思います。戦争のない世界にしよう、と、世界をリードしていくことこそが、戦後70年を経験した先進国・日本のするべき方向だと思います。

■2015年7月17日

台風11号で京都は大雨

祇園祭の山鉾巡行は決行
台風11号が近畿を直撃。祇園祭の山鉾巡行は危ぶまれたが、暴風警報が出ていないことや、過去に荒天で中止になった事例がないことから、祇園祭山鉾連合会が17日の朝、全会一致で「大雨決行」の判断。京都の町衆の心意気のすごさが伝わってきました。

【写真】 宵山での長刀鉾(京都市四条通烏丸東)

■2015年7月17日夜

台風11号 市原野小学校が避難場所に

鞍馬川近辺の方々が避難
17日夜11時45分、地元の消防分団長から地域の社会福祉協議会担当の小生に「左京区鞍馬、大原に次いで市原野も避難勧告地区になった。独居老人などのケア等、よろしくお願いします」と連絡がありました。小生も大雨の中、避難所になった市原野小学校体育館に行きますと、校長先生や自治連、自主防の方々がマットを敷いたり、飲み物、毛布などの避難物資を並べたり。二ノ瀬地域の方たち20人ほどが集まってこられました。たいへんなことになった、と正直、思いました。
18日の朝には、台風は日本海に抜けて熱帯低気圧になり、市原野小学校避難所に避難された方は雨足が小さくなったので帰っていかれました。ほんと、ホッと一息

【写真左】 御園橋から賀茂川の上流を望む。濁流が(7月17日午後6時)
【写真中】 市原野小学校で避難所開設 (7月18日 午前0時過ぎ)
【写真右】 市原野小学校の運動場。雨が激しい  (7月18日 午前1時ごろ)

■2015年7月18日

さんが・いちはらの 納涼講座

猟師の 千松信也さんのお話
恒例の「さんが・いちはらの」の「納涼講座」。いつものように朝7時に始まりました。前日、前夜からの避難勧告、大雨で出足が心配されましたが、スタート時には20人ほどが集まられました。
まずは勤行が行われ、人々の生活が安穏でありますこと、世界が平和でありますことを祈願しました。
そして7時15分から狩猟家の千松信也さんのお話。タイトルは「偉大な自然に生かされて …」。
千松信也さんは、狩猟家といっても鉄砲で狩猟をするのではなく、罠(わな)を使ってする猟で、狩猟する側と獲られる動物(イノシシ、シカ)との一対一の真剣勝負がお話から伝わってきました。
千松さんは狩猟をとおして、「動物を殺して食べるというのは、人間の生活の一部です。それが畜産産業、精肉販売産業のシステムの中で、私たちが獲物のいのちを奪って生きる、という実感がなくなっています。命を奪われた動物たちに対して心より感謝する、ということはなかなかありません」「人間はあくまでも自然の一部。豊かな自然が無くなれば、人間も生きていけなくなります」「命を奪うことによって、おのれの無力さ、いのちをみる力、自然をみる力、偉大な自然に生かされていること、そういう感覚が身についてきました」 とても大事なお話をしていただきました。
千松さんは『ぼくは猟師になった (新潮文庫)』 (2012/11/28)という本を出しておられます。¥ 853です。読み応えのある本です。紹介申し上げます。

【上段左】 納涼講座の最初の勤行 (以下、いずれも7月18日 恵光寺で)
【上段中】 公演中の千松信也さん
【上段右】 聴衆の方々といっしょに集合写真
【下段左】 納涼講座定番の『朝粥』接待
【下段右】 朝粥や一菜を作って下さるさんがいちはらののお寺の女性陣

■2015年7月23日

アーユス関西の定例会&学習会

アフリカ・ウガンダの少年兵について学びました
アーユス関西の定例会&勉強会が京都は下京区のお寺でありました。テラ・ルネッサンスの栗田佳典さんを講師に、ウガンダの少年兵についてお話を聞かせていただきました。ウガンダ、そうアフリカの国々はもともと自然や資源が豊富なところ。それがヨーロッパの産業革命、大航海時代が、侵略、搾取、略奪という構図をつくり、同じ民族間で内乱、戦争がおこるようになりました。つまり「平和」が無くなっているのです。その中から出てきたたくさんの問題のひとつが少年兵、子ども兵です。戦争のなか、子どもたちが兵士にさせられ、過酷な経験を強いられ、心身に深い傷を負ってしまう。そして終わることのない暴力、破壊の連鎖。戦争の非人道性をしっかり見つめなければならない、と思いました。

【写真左】 進行をするアーユス関西の幹事さん
【写真右】 お話をして下さったテラ・ルネッサンスの栗田佳典さん  (7月23日 京都市下京区の龍岸寺さんで)

 

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