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恵光寺の宗旨は浄土宗西山禅林寺派で、阿弥陀さまのお慈悲を感謝し、その喜びを社会奉仕につないでいく、そういう「生き方」をめざすお寺です。
現代の悩み多き時代にあって、人々とともに生きるお寺をめざして活動しています。
■2012年10月1日
『手記と座談会で語り継ぐ舞鶴空襲』を戴く
第二次世界大戦末期の1945年7月29日、当時、軍港であった舞鶴の海軍工廠に原爆模擬弾が投下されたことをごぞんじですか。文字通りヒロシマ原爆投下の練習のためです。この爆撃により、工員、徴用工、学徒動員など多くの人びとが犠牲になりました。
当時、岩倉に旧愛宕郡を校区とする洛北実務女学校があり、全校生徒150人の内44人が舞鶴海軍工廠に勤務動員され、7名が犠牲になり、わが恵光寺檀家の中西昭子さん(市原町、当時16歳)がなくなっておられます。
現在岩倉に在住の橋本時代さんも当時動員され、爆風で飛ばされ失明、この間、生死をさまよう苦労をされてきました。このたび橋本さんら、多くの舞鶴体験者がこの舞鶴空襲を風化させてはならない、との思いから『手記と座談会で語り継ぐ舞鶴空襲』(「戦争・空襲メッセージ編さん委員会」編)という本を刊行され、小生も橋本さんから一冊を送っていただきました。 恐ろしい戦争を通して人生の不条理を感じながら、それでも力強く生き、平和を訴えるみなさまに感動をおぼえました。本はお寺にありますのでまたお読みください。
【写真】 『手記と座談会で語り継ぐ舞鶴空襲』の表紙
バングラテシュの仏教寺院と仏教徒の住居が焼打される
10月1日に友人であるインドの仏教僧・スナンダビクさんからバングラデシュの仏教徒が迫害をうけている、なんとかこの状況をひとりでも多くの日本のみなさんに知らせてください、という緊急電話がありました。 インドの東隣、ベンガル湾に接したところにバングラデシュという国があります。「ベンガル人の国」という意味です。日本の面積の5分の2くらいですが、人口は日本よりも多い1億4千万人が住んでいます。
国の宗教はイスラム教がほとんどで、次にヒンズー教。仏教はその昔盛んだったのですが、いまは1%くらい、といわれています。
このバングラデシュの東南端、コックスバザールという観光地で9月30日、イスラム教徒数千人が仏教寺院と仏教徒の住居を焼打ちする事件が起こりました。
襲撃の理由を、仏教徒がイスラム教を非難する写真をフェイスブックに投稿したからだ、とイスラム教徒は言っています。
バングラデシュでは人々のあいだで宗教がちがっても同じベンガル人、という意識が強く、平和共存する努力をしてきたのにどういうことでしょう。
バングラデシュ政府は、宗教的少数派である仏教徒に対して国による保護と支援を繰り返し約束していて、国家人権委員会のミザヌール・ラーマン会長も、今回の仏教徒に対する残虐行為が発生したことを謝罪しました。
仏教者の長老であるダルマ・ラジカ寺院のプラナップ・クマール・バルヤ師は「私たちは今回の予期しなかった暴動に大きなショックを受けている。全てのバングラデシュ人に対して、仏教は平和と非暴力を説く宗教であることを訴え、平静を保つよう訴えかけている」と語りました。 争いは争いでは解決しない、という仏教の教えを改めてかみしめているところです。 あらためてお釈迦さまの『法句経』第5番を読んでみましょう。
怨(うら)みに報(むく)いるに
怨(うら)みをもってしたならば
ついに怨(うら)みの息(や)むことはない
怨(うら)み怨みをすててこそ息(や)む
これは永遠(とわ)の真理(しんり)である
このニュースはロイターや IPS Japan で紹介されています。仏教は争いをしない宗教、といわれています。ぜひとも現地の仏教徒が争いをしないで平和共存の立場にたっていることをご理解ください。
【写真右上】 バングラデシュの少数派の人々の文化、伝統、宗教を尊重せよ、と書いたプラ
カードを持つ少女
【写真上左】 9月 30日 バングラデシュのコックスバザールで焼打ちにあった仏教寺院
【写真上中】 焼打ちのあった跡を歩く僧侶
※ 写真はいずれも(IPS Japan ホームページから)
【写真上右】 インド・カルカッタで社旗井教育事業に奮闘するスナンダ・ビク師
■2012年10月2日
市原野介護者の会主催の講演会
講演は地元の北村クリニックの北村和也先生。テーマは高齢者の肺炎と食事。
日本人の高齢者肺炎の原因は誤嚥による肺炎が多い、ということだそうです。そのため、嚥下力をつける努力をする、食事中の姿勢に注意する、口のなかを清潔にたもつ、歯をしっかり治療する 食事はゆっくり一口ずつする、などが大事、とお話しくださいました。
【写真上】 講演をされる村クリニックの北村和也先生
【写真下】 講演を聞く人々
(いずれも10月2日市原野会館)
■2012年10月7日
市原野学区民運動会が川島織物セルコンの運動場で開催
秋空の下、市原野の学区の人々の学区民運動会。この日は前夜の雨をものともせず、みごとに晴れわたりました。ふれあい席テントには高齢者、障がいを持った方々が100人以上が集まり、こころとからだ、ともども健やかに過ごせました。(10月7日 川島織物セルコン)
【写真右】 運動会のあいさつをする体育振興会の役員の方
【写真下】 ふれあい席のみなさんが出場する「じゃんけんゲーム」
■2012年10月13日
恵光寺の写経と法話の会
恵光寺の第2土曜日の定例写経と法話の会。今月はいつもより多くの方の参加者でした。みんなで心の勉強ができることをうれしく思っています。次回はあなたもどうぞ。
【写真】 写経の最中の光景
■2012年10月14日
京都市のボランティア・フェスタ
京都市のボランティア・フェスタが左京区岡崎のみやこメッセを会場に行われ、学生グループ、NPO団体など、いろんな団体が福祉を切り口にあつまりました。
市・区・学区社協・地域の取組みゾーンの中で市原野社協が出演。寄光昭子事務局長が「学区社協の取り組み―居場所づくりで絆づくり―」というタイトルで市原野の活動を紹介しました。
【写真上】 会場で市原野の活動紹介を聞く参加者
【写真右上】 市原野の活動紹介をする寄光昭子事務局長(10月14日 岡崎みやこメッセ)
■2012年10月18日
「虐待ハンドブック」改訂版研修会
京都市左京区の民生児童委員会では3年前に「虐待ハンドブック」を作成し、学校、幼稚園、保育園、児童館、医療機関、各教育・福祉機関に配りましたが、講評であったため、一部改訂して2012年版を発刊。この日は左京区の各学区民生委員協議会会長と主任児童委員全員で研修会をしました。小生はハンドブック制作委員長でしたのでこの会にも参加いたしました。
当日は、町中での虐待への疑い、発見、相談、通報、などの流れをスキット(寸劇)で紹介、熱のこもった研修になりました。地域のふだんからのつきあいが大事、を学ぶ研修会でした。
【写真】 虐待の流れをスキットで紹介する主任児童委員(10月18日 左京総合庁舎)
■2012年10月21日
福井の安泰寺席でお十夜説教
福井は永平寺近くのわが派のお寺・安泰寺さんで十夜が勤まり小生お説教に出講。午前の開闢、午後の正会、夜の回向法会、と3回勤まります。法座に熱心な地域です。
【写真右】 安泰寺ご住職・佐々木真乗上人、ご母堂(右)がたと(10月21日 安泰寺さん本堂)
【写真上】 福井吉田郡松岡の安泰寺さんの外観
■2012年10月25日
京都みすゞ会 第2回講演会
昨年発足した「京都みすゞ会」は第2回講演会を開催。みすゞさんの発掘者である矢崎節夫先生をお迎えして第2回講演会を持ちました。会場は四条大宮の休務寺さん。
講演で矢崎先生は「自分を先にするより、相手を先にすること、このことで、見えないものが見えて来ます、そして、相手を尊ぶ心が生じます。みすゞさんはあらゆるものに対しそういう生き方をして《みすゞコスモス(宇宙)》を作りました」とお話しされました。
【写真右上】 講演会で主催者のあいさつをする京都みすゞ会代表の堀本俊明さん(休務寺住職)
【写真上】 講演を聞く参会者(10月25日 四条大宮/休務寺さん本堂)
【写真上】 講演をされる矢崎節夫先生
■2012年10月26日
授戒会(じゅかいえ)に出仕
この日より3日間、滋賀県草津市南山田の西光寺さんで「授戒会」が勤まり、説戒師として出仕しました。「授戒会」はお釈迦さまの弟子、つまり「仏弟子」になるため、お釈迦さま以来伝わってきた戒律を相承する儀式です。
戒を授ける師匠和尚様を「伝戒師」といいますが、今回の伝戒師を永観堂の管長・中西玄禮猊下に仰ぎ、小生はその戒について解説をする「説戒師」を勤めました。
仏弟子になろうとする人々のことを「戒弟(かいてい)」といいますが、今回は83名が戒弟となり、3日間の修行を終えてみごと「戒名」が授与されました。「戒名」は人が亡くなってからつけるもの、というのが現代の感覚ですが、実はそうではなく、生前にちゃんとこのような修行をした人に対し、その証として「戒名」が与えられるのが本来です。
よい死を考えることはよりよく生きることにつながる、という大原則に従って、いま安易に過ごしている毎日を、新しく仏弟子となって「戒」のある充実した生き方に変えていく、そういう願いこそが授戒会の目的です。
【写真右上】 門前に立てられている授戒会開催の駒札
【写真上】 授戒会で説戒をする恵光寺住職
【写真中】 おなじく伝戒をされる中西玄禮ご法主
【写真下】 戒弟のみなさんといっしょに記念撮影(10月28日 草津市西光寺席)
■2012年10月28日
こつこつ展
京仏師・今村宗圓先生が指導しておられる「こつこつ会」のみなさんの作品展が京都御所の西側にあります護王神社の講堂で開催され、見せてもらいました。今回の作品展では今村先生の阿弥陀仏像が中央に安置され、その前に東北の被災地に送るお地蔵さま群が目を引きました。
【写真右上】 今村先生とごいっしょに
【写真上】 東北の被災地に送られるお地蔵さま
【写真右】 今村先生作の阿弥陀仏像 (いずれも京都・護王神社講堂で)
■2012年10月28日
幡枝専修寺で東日本大震災報告会 被災女子学生が心の支援の大切さを訴え
幡枝の専修寺副住職の岸野亮哉師らが「あれから1年7ヶ月。東日本大震災報告会」を自坊で開催。現地の状況を聞かせてもらいましたが、とくに今回は被災した大学生の方のお話が圧巻でした。
この大学生は仙台市在住の宮城大看護科1年・福田順美さん。被災時は岩手県陸前高田市の高校2年生で、家族は助かりましが友人を亡くしています。福田さんは「自分が生きて、友が亡くなった、ということをどう理解すればいいか、同じように死んでいればよかったのではないか」「今では心の支援の必要な人の声の聴ける保健士になりたい」と力づよく話しておられました。
【写真右上】 心の支援の大切さを訴える宮城大1年・福田順美さん
【写真上】 当日参加された岩手県陸前高田慈恩寺(臨済宗妙心寺派)ご住職の古山敬光師とごいっしょに。古山師は震災後、自坊を避難所として開放し、多様な支援の仕方で大活躍をしておられます。(10月28日専修寺で)
■2012年10月29日
左京区の学区社協交流会
左京区にある全28学区の社協の役員が一堂に会して研修を行う「第17回学区社協交流会」が左京区教育文化センターで行われました。
当日は来年度から向こう5年間の左京区社協の活動計画を考えるために左京区全体で実施した福祉アンケートの結果に基づいて研修。福祉の街づくりを考えるとき、福祉三分野といわれる「高齢」「障がい」「子育て」に加え「地域みまもり防災」「伝統文化の継承と発展」などが新しく話題になりました。
福祉のまちづくりはそのまま生活文化のまちづくりでもある、という認識が求められてきた証左です。
【写真右上】 コーディネートをする恵光寺住職
【写真上】 研修会に参加の人びと
【写真下】 研修の様子 (いずれも10月29日 京都教育文化センターで)
■2012年10月31日
お知らせ
11月2日(金)午後6時30分 恵光寺「お月見コンサート」
北村謙(バンジョー・ギター)・風花(ヴォーカル・キーボード) 岸野たまき(バイオリン)
11月9日(金) 永観堂「西山上人降誕会」
11月10日(土) 午後2時~ 写経と法話の会
恵光寺の月例の写経会。連続3回で1クール。同じお経を3回書きます。今月は第32期の第1回目。写すお経は「法句経第10番」と「法句経第377番」です。どなたでも参加できます。
11月14日(水) 午後6時~ お十夜法要(おじゅうやほうよう)
お説教(北海道岩見沢市 善光寺ご住職)
11月25日(日) 午前7時30分出発 恵光寺こころの一日ツアー
12月8日(土)写経と法話の会 12月例会 (午後2時~)
12月16日(日) 午前9時~10時30分 お身拭い式
12月31日(月)夜11時45分~大晦日・除夜の鐘
■2012年11月2日
恵光寺「お月見コンサート」
恵光寺「お月見コンサート」。小雨が降ったりしてお月さんは見えませんでしたがいいコンサートでした。北村謙さん(バンジョー)・風花さん(ヴォーカル・キーボード)と 岸野たまきさん(バイオリン)の演奏。北村さんはいろんなジャンルの音楽をバンジョーで自由に演奏し、こころ明るく、楽しく聞かせてもらいました。
住職とのトークでは人の生き方にも言及してなかなか充実していました。雰囲気のいい方ですね。風花さんはいつものように、心に染み入る演奏で秋の夜にぴったりでした。
【写真右上】 パンチを効かせた歌を披露するバンジョーの北村謙さん
【写真上】 聴衆のみなさん
【写真上】 風花さんの心に染み入る演奏
【写真右】 トークをする北村さんと恵光寺住職
■2012年11月4日
展覧会めぐり
11月3日は文化の日。小生は一日おくれで3つの展覧会に行きました。私にとって1日おくれの文化の日でした。
(1) 如山会能面展 檀家の梅原如山さん主宰の能面展が御池烏丸の「嶋䑓」でありました。今年で23回目。お弟子さんが多く展示作品もすごい数でした。
【写真右上】 如山会能面展の会場となった嶋䑓(御池烏丸)
【写真上】 能面展主宰の梅原如山さんといっしょに
(2) 書家の金澤翔子さんの作品展。ダウン症の翔子さんが書家として大成するまでの母娘の葛藤がすごい。
この展覧会のサブタイトルは「たった一つの希望を探し続けた母と子の物語」。翔子さんもすごいしお母さんの泰子さんもすごい。
【写真右上】 会場の京都文化博物館前の大きな看板の前で
【写真中】 翔子さんとツーショットで
【写真上】 翔子さんのご母堂・泰子さんと
(3) 相国寺の境内にある承天閣美術館で「會津八一(あいづやいち)展」が開催されていてそこにも寄せてもらいました。會津八一さん(1881~1956)は歌人・美術史家・書家。雅号は秋艸道人(しゅうそうどうにん)。同郷の良寛さんを顕彰した人としても著名です。今回の展覧会は承天閣美術館と新潟市會津八一記念館の名品をそれぞれ交換展示して実現したもの。
【写真】 会場の相国寺境内にある承天閣美術館で
■2012年11月5日
恵光寺に阿弥陀仏立像の奉納
京仏師の今村宗圓師がご自作の阿弥陀仏立像を恵光寺に奉納されました。柔和なお顔がいかにも宗圓仏師御作の証です。恵光寺では本堂檀徒位牌壇の中央に祀らせていただきました。
【写真上】 今村宗圓師ご夫婦とともに。左の方は宗圓師の教室の生徒さんで中嶋隆代さん
【写真右】 奉納して下さった阿弥陀仏立像
■2012年11月7~8日
西山浄土宗全国布教師大会に参加
会場は和歌山市内のホテル。総会、記念講演、そして懇親の集いでいろんな方とお話を交わすことができました。講演では相田みつを美術館館長・相田一人さんが「父・みつをを語る」、次の日は町田宗鳳さん。この町田さんは法然上人の「南無阿弥陀仏」を「ありがと」に置き換えて世界に新しい念仏の生き方を広げている人です。
帰途、和歌山県加太の報恩講寺参拝しました。ここは法然上人二十五霊場のひとつ。法然上人ご自作のお像が祀られていることで有名です。
【写真右】 新しい念仏の生き方を説く町田宗鳳さん
【写真上】 報恩講寺参拝。隣におられるのは報恩講寺ご住職の中西教恵さん
■2012年11月9日
永観堂で西山上人の「降誕会(ごうたんえ)」
私どもの念仏の派祖であります西山上人のお誕生をお祝いする法要です。全国の婦人部の総会があり、恵光寺から5名が参加しました。
【写真】 西山上人降誕会でのお説教の様子(永観堂大殿)
■2012年11月10日
恵光寺の写経と法話の会
ふだんの写経は15~16名なのですが、今回は21名の参加があり、あわてて机を出す、というふうでした。いつものように「法句経」の写経と法話です。
■2012年11月11日
牛ヶ瀬の称讃寺さんで退山・晋山式
わが法類であります西京区牛ヶ瀬の称讃寺さんでは住職の交代式がありました。長年勤めて来られた嶋本弘修ご住職がご子息の弘元師にバトンタッチ。これからの寺庭の隆盛を祈念致しました。
【写真右】 新住職・嶋本弘元師の力づよい晋山疏の奉読
【写真上】 退山の前住職・嶋本弘修上人
■2012年11月14日
お十夜法要(おじゅうやほうよう)
夜6時から諷誦文回向。6時40分には休憩と食事。7時30分からみんなで十夜正座法要。8時からお説教。今年は北海道岩見沢市の善光寺ご住職・大久保瑞昭師。大久保師は小津安二郎監督の「東京物語」が世界でとても高い評価を受けていることを紹介し、その映画のラストシーン、舅の笠智衆と嫁の原節子の会話を再現しながら、人は自らの罪に気づくことで人を許しあえる、という、そのようなお話をされました。いいお話でした。
【写真上】 お十夜のお説教を聞く檀信徒
【写真右】 お説教の北海道善光寺ご住職・大久保瑞昭師(11月14日/恵光寺本堂)
■2012年11月18日
市原野小学校で「秋まつり」
PTA主催の「秋まつり」で子どもたちはわいわいと言いながらステージ、遊び、飲食、小物づくりなどをします。とくに消防分団の指導で防火訓練もあり、充実したお祭りになりました。
【写真】 秋まつりで演奏を披露する洛北中学の吹奏楽バンド。市原野小学校出身者も多く入部していて先輩の演奏に在校生たちも胸ワクワク(11月18日/市原野小体育館)
■2012年11月21日
京都看護中央専門大学校で1コマ講義
保健師、看護師など、医療人の養成をする京都看護中央専門大学校の4年生のみなさんを前に地域福祉についてお話をしてきました。ここで地域福祉論を教えておられる先生からのつながりです。いのちを扱う仕事につく若人の前でいのちの尊さをお話しできたことに感謝いたします。
【写真】 お話をする小生(京都看護中央専門大学校)
■2012年11月22日
左京福祉大会開催
一年に一度、この時期に行われる左京全体の大掛かりのイベントです。会場はグランドプリンスホテル京都。第Ⅰ部は式典とシンポジウムで、小生はシンポジウムの司会をしました。第Ⅱ部は懇親会。
【写真上】 シンポジウムに参加した人たち
【写真右】 第Ⅱ部の懇親会終了のあいさつの様子
(いずれも11月22日/グランドプリンスホテル京都)
■2012年11月23日
上田良準猊下の十七回忌
粟生光明寺の管長であられた上田良準猊下の十七回忌がご自坊の深泥池の浄福寺席で厳修され小生も随喜。現代にあって浄土念仏の教えを今風に説いてくださった偉大な猊下でした。
【写真】 上田良準猊下十七回忌を勤められる浄福寺本堂の祭壇(北区深泥池)
■2012年11月25日
こころの一日ツアー
ことの恵光寺ツアーは昨年9月4日の台風12号の土砂災害によって本堂や阿弥陀堂などが流出したお寺・加古川市の長楽寺さんを訪問しました。私ども恵光寺の参加者はお寺が流失した、という事実をともに考えたい、という思いで寄せてもらったのです。
長楽寺さんは現在、仮本堂で行事をしておられ、この日のお十夜には、長楽寺の檀信徒のみなさんといっしょにかやくご飯、おにぎりをお斉(とき)として頂戴し、お説教もいっしょに聞きました。
【写真上】 仮本堂で勤まったお十夜法要。お説教は小生
午前中は姫路の書写山円教寺を参拝しました。とってもいいお天気で紅葉を問喫しました。
【写真上】 午前中に寄せてもらった書写山の紅葉(ロープウェイから)
■2012年11月26日
三重から来寺
三重県の紀宝町教育委員会の文化講座の一行が小生の講話を聴くために来寺。総勢42名でした。
【写真】 三重県から来られた文化協会のサークルの方々
■2012年11月29日
左京区北部子育てネットワーク研修会
左京区北部子育てネットワーク研修会が左京総合庁舎で行われ、保育園、児童館、小学校、民生主任児童委員、社協の子育て支援者が集まり、地域と施設とはどのような形でこそだてをすべきか、を考えました。小生はワークショップのファシリテーターを担当。
【写真】 子育てネットワーク研修会の様子
■2012年11月30日
お知らせ
12月8日(土)写経と法話の会 12月例会 (午後2時~)
恵光寺の月例の写経会。連続3回で1クール。同じお経を3回書きます。今月は第32期の第2回目。写すお経は「法句経第10番」と「法句経第377番」です。どなたでも参加できます。
12月16日(日) 午前9時~10時30分 お身拭い式
12月31日(月)夜11時45分~大晦日・除夜の鐘
■2012年12月2日
地元市原野で避難訓練
市原野自治連合会・自主防災会主催の「避難訓練」。600人を超える地元住民が参加。朝の9時30分にマグニチュード6.9の地震が発生、という想定で、各家からまずは近くの第一次避難所へ。集合して人員、安全等を確認した後、第二避難所に集団移動。持ち物の点検、近所の人への避難の声かけ、と訓練をしました。とくに今回は災害時弱者と呼ばれる障がい者、独居高齢者の方などに重点的に声をかける訓練を実施しました。
【写真】恵光寺下の鞍馬街道を集団避難する地元のみなさん
■2012年12月4日
ディナーショーに行く
シャンソン歌手の麻生恵さんのディナーショーがリーガロイヤルホテルであり、聞きに行きました。ピアノは藤井晴世さん、ヴァイオリンがお寺のたまきでした。娘が出るので行きましたが、次から次へ、とたくさんの音楽を聞かせてもらいました。
【写真右】 ディナーショーのステージ。歌手は麻生恵さん
左のピアノは藤井晴世さん、右のヴァイオリンは岸野たまき
【写真上】 麻生さん、藤井さん、たまきらといっしょに
■2012年12月11日~12日
本山で法式講究所
本山永観堂で「法式講究所」の後期が開講。法式とは宗派の勤行、作法、鳴り物、諸式典などについて研鑽するところです。法式講究所は年に2回開講され、3年で修了するプログラムになっています。
今年の「他宗派の法式」の先生は西本願寺の今小路覚真先生。今小路先生は西本願寺の法式全般の最高責任者である会行事(えぎょうじ)という役職を10年間、勤めて来られた方。現代にあってのお坊さんのあり方にも言及され幅のある講義でした。 小生も「法式の演習」を担当。ひとつの法要を準備する過程のワークショップを担当しました。若いお坊さんたちが、今の社会に訴えることのできる法要について考えてもらいました。
【写真右上】 永観堂本山での法式講究所 教室の風景
【写真中】 講演中の西本願寺の元会行事(えぎょうじ)今小路覚真先生
【写真右】 恵光寺住職のワークショップの風景
■2012年12月12日
市原野こども支援ネット会議の虐待対応研修会
市原野こども支援ネット会議主催の全体研修会は年2回ありますが、今回は「虐待の家庭を見つけたらどうする」という件集をしました。参加した方は地元各種団体の代表者。今回は地域における支援者としての対応、という観点から研修しました。小生は進行とテキストとなっている左京区版「虐待対応ハンドブック」の説明をしました。
今回は研修の助けになるように、と、虐待発見・相談・民生委員の通報などの様子をスキット(寸劇)に仕立てたものを参加者が俳優になって演じました。これがまたみなさん、とてもお上手。そのあとワークショップをして終わりましたが、参会者は、虐待発見・通報の流れがよくわかって勉強になった、と大好評。
【写真左】 市原野こども支援ネット会議の様子
【写真中】 研修会でのスキット風景
【写真右】 まとめをする恵光寺住職(いずれも11月12日/市原野会館)
■2012年12月16日
恵光寺お身拭い式
私が溜めたホコリを阿弥陀さまが代わりになって自らのお身体に溜めてくださった、と戴き、年末にほとけさまのお体を拭(ぬぐ)い、迎春の準備をする行事です。最初、阿弥陀さまに載ったホコリをお参りをして取り除く「お身拭い式」を行い、その後はみんなで本堂の中をすみずみまで掃除。ほんとうにきれいになりました。
【写真上】 きれいになった本堂
【写真右上】 参加した方々と記念写真。このとき多くの方がすでに帰っておられて、残った人たちだけですがパチリ。(いずれも12月16日/恵光寺本堂)
■2012年12月21日
恵光寺本堂内陣に四天王(してんのう)が祀(まつ)られました
今般、中島隆代さん(市原在住)が彫刻された四天王像が恵光寺に奉納され、この日、恵光寺本堂内陣四隅に棚が作られその四天王が祀られました。開眼はお正月の修正会のときに行います。
四天王は、古代インドで四方を護る神として崇められた、仏教でも仏教世界の中心の山である須弥山(しゅみせん)を守り、仏法を守護する神と位置づけられました。四天王は日本でも早くから信仰され、『日本書紀』には聖徳太子が四天王寺を建てたと記されています。
お寺で四天王像を祀るときは本堂内陣の四隅の上に安置します。
四天王は甲冑(かっちゅう)で身を固め、敵から守るための武具を持っています。東方を護る「持国天(じこくてん)」で刀を、南方を護る「増長天(ぞうじょうてん)」は刀や剣を、西方を護る「広目天(こうもくてん)」は筆と巻物を、そして北を護る「多聞天(たもんてん)」は宝塔と宝棒を持っています。
とくに多聞天は一体でお祀りすることが多く、その場合は「毘沙門天(びしゃもんてん)」と呼ばれます。
【写真】 本堂内陣の四隅の長押に安置された四天王のうちの広目天
■2012年12月31日
お知らせ
12月8日(土)写経と法話の会 12月例会 (午後2時~)
恵光寺の月例の写経会。連続3回で1クール。同じお経を3回書きます。今月は第32期の第2回目。写すお経は「法句経第10番」と「法句経第377番」です。どなたでも参加できます。
12月16日(日)午前9時~10時30分 お身拭い式
12月31日(月)夜11時45分~大晦日・除夜の鐘
大晦日、夜の11時45分から恵光寺の「女の鐘」が始まります。どなたでも撞くことができます。甘酒の接待があります。
1月1日(火)元旦
1月2日(水)午前11時~12時 恵光寺「修正会(しゅしょうえ)」
恵光寺ご本尊様の前での「年頭のお礼」です。年頭のほとけさまへのごあいさつ、ということです。新年の平安を願ってお勤めをします
1月12日(土)写経と法話の会 1月例会 (午後2時~)
恵光寺の月例の写経会。連続3回で1クール。同じお経を3回書きます。今月は第32期の最終回。写すお経は「法句経第10番」と「法句経第377番」です。どなたでも参加できます。